永遠の花ことば*完結*



しかしそこにミリアーネが到着した。



「シルクちゃんー…お取り込み中悪いけど、お城まで来てくれないかしら?」



シルクとリヴは顔を見合わせて眉を下げた。

折角久しぶりに2人の時間がとれたというのに…


そして、ミリアーネが来たことで、シルクは現実に引き戻されてしまった。



…2人は結婚なんか、できないということ。



「わかったわ。」



そしてシルクはミリアーネが乗ってきた白馬に跨った。



「あ、ちょっとまって頂戴」



シルクが走り出すのをミリアーネがとめた。

そして、当たり前のようにミリアーネに付き添った御者のつないでいた馬の手綱をリヴに渡した。



「貴方はこれに。貴方も城に行って。」


「しかしミリアーネ様…」



御者がミリアーネを止めた。



「いいのよ。私たちは歩いて帰るわ。」



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