永遠の花ことば*完結*



そのやりとりを見ていたシルクはふぅ、とため息をついた。



「それじゃあ、いきましょう」



シルクはリヴにアイコンタクトをとり、馬を走らせた。




「ごめんね、リヴ。」



シルクは小さい声で呟いた。

しかしそれがリヴに聞こえていたようで。



「ん?何が?」



シルクはどんな地獄耳だよ、と思った。

しかし今すぐにでもリヴに寄りかかりたいシルクは、何も言えなかった。



「ううん、なんでもないの。」



シルクは自分の気持ちを押し殺した。

リヴとずっと一緒にいたい。


そう伝えればいいのに、

シルクはそれができなかった。



リヴは、それがかなわない夢だと知っていても、

いつもシルクに言ってくれるのに…




< 35 / 180 >

この作品をシェア

pagetop