永遠の花ことば*完結*
城についたシルク逹はすぐに王族用の客間に連れて行かれた。
「誰か王族の方がいらしてるのですか?」
シルクは前を歩く宮女に話しかけた。
すると宮女はにっこりと笑って言った。
「はい、グーワナ王国のアスリ様とユンリ様御兄妹がお越しでございます。」
その言葉にシルクは目を見開いた。
そしてリヴは自国の王子と姫の名前を聞き、同じく目を見開いた。
「こちらにお二方がおいでです。」
シルクはありがとう、と言うと、リヴに目線を向けた。
「貴女はもう下がっていいわ。」
と、リヴのほうを見たまま、シルクは言った。
その言葉にリヴはビクリとした。
「俺…「失礼致します」
シルクの言葉が自分に向けてではないとわかったリヴは安堵の息を吐いた。