永遠の花ことば*完結*



しかしシルクは下を向くと、



「リヴ、ごめんね、私の部屋で待っててくれるかしら?」



そう言ってリヴの手を強く握った。


リヴは返事をしなかった。

拒否することはできないとわかったから。


そのまま、シルクはリヴの手を引き、客間の少し遠くにあったシルクの自室に行った。



そして部屋に入り、リヴのほうを振りかえった。



「すぐに来るから。そしたら、またお話しましょうね。」



そう言って、シルクはそっとリヴに口づけた。




---…きっと、同盟とかの話よね。

なぜミリアーネがリヴも来るように言ったのかわからないけれど…


すぐに終わるわ。お姫様も来てるって言っていたし。

きっと大丈夫…---




しかしシルクは心の中ではわかっていた。

きっと、グーワナの王子との、婚約についての話だと……





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