永遠の花ことば*完結*
そう思っていたシルクだが…
じれったいことになかなか話に切れ間がない。
「それで…シルク、今日俺が来たのは、」
そうアスリがいいかけたところでシルクはビクリと肩を震わせた。
シルクはアスリ逹が来たと聞いてどんな内容かくらいは最初から予想していた。
しかし考えないようにしていたのが事実。
前に大臣やら宮女やらが話しているのを聞いてしまったから。
『グーワナの王子との結婚と同時にシルクの王位継承を行う』
それを初めて聞いた日は涙が止まらなかった。
しかし今日は本当にそれが現実となってしまう第一歩の日がきてしまったのだ。
「来年…シルクの15歳の誕生日に、俺と結婚してほしいんだ。」