永遠の花ことば*完結*
リヴは自分の住む国のお姫様に一目ぼれをされてしまった。
しかも相手はリヴがフィルミスクの城のものだと思い込んでいる。
なんとごまかせばいいのか、とリヴは焦り考えていた。
「この者はグーワナ王国の民よ。
私の個人の知り合いで少し城に来てもらっていただけです。」
シルクはユンリに向かって笑みを投げかけた。
さすがにこういう場面ではシルクはうまいようだった。
「え、!?」
ユンリは自分が握っている手をぱっと離した。
しかしすぐに冷静になるとまたそっとリヴの手をとると、
「貴方、シルク様の恋人なの?」
そう言った。
その言葉に2人とも言葉を濁らせると、
ユンリは図星ね、とでも言うようににっこりと笑った。