永遠の花ことば*完結*
リヴは近いけど少し遠くにいたシルクに近づき、その小さな体を抱きしめた。
「シルクさ、15になったらアスリ様と結婚、すること知ってたの?」
リヴは泣いているせいで小さく震えているシルクを抱きしめる力を強めた。
「少し、だけ…伯父様たちが話しているのを聞いたわ。
でも、でも私は……」
シルクはそこまで言ってリヴの腕から逃れた。
「貴方と、一緒になれるって、そう信じて、自分に言い聞かせてきたわ。」
そしてリヴの唇にそっとキスをした。
その日初めてキスを覚えた2人。
けれど2人はそんなこと忘れていた。
「ちょ、シルク、待って。」
リヴはシルクの肩を掴んで口を離した。
そして先ほどのようにぎゅっと抱きしめた。