永遠の花ことば*完結*
「ね、シルク、おびえてる。
目開けて?」
リヴはシルクのきつく閉じられた瞼に触れて言った。
シルクはゆっくりと目を開けると、すぐに顔をそらした。
そしてリヴの胸を押し、リヴの腕から逃れた。
「ごめんなさい、リヴ、シャワー浴びてくるわ…。」
シルクはバクバクとなる心臓と、
リヴの事が怖いと思ってしまった心を隠すようにシャワールームに向かった。
「逃げんな。」
そう言って後ろから抱きしめてきたリヴ。
初めて見るリヴの男の面に、シルクは瞳に涙が浮かんだ。
無理やりにリヴのほうを向かされると、
ふいにリヴに抱きすくめられた。
先ほどのように苦しいほどつよく、ではなく。
大切なものを包み込むように。
いつものリヴに戻っていた。