永遠の花ことば*完結*
またもリヴの服を濡らしてしまったシルク。
そのことにきっとリヴも気付いていただろう。
しかしそのままシルクの頭をポンポンと撫で、抱きしめていた手を少し緩めた。
「リヴ、ごめんなさい…ありがとう、」
今度はシルクが自分からリヴにきつく抱きつき、
リヴの顔を見てにっこりとほほ笑んだ。
2人とも、瞳には大きな粒がたまっていた。
お互いの顔を見て、2人は笑い合った。
「俺たちは、まだいいんだよ。
大丈夫、今まで通りで。」
まやかしだとわかっていた甘い言葉も、
今の2人には魔法のようで。
リヴの優しさにまたも救われたシルク。
しかしリヴも、たくさんシルクに助けられていた。
そのことを、シルクはまだ知らない。
「あ、私…服、…」
自分がドレスの下に着る薄着一枚だったことを今更恥じるシルクだった。