永遠の花ことば*完結*
先ほどリヴが脱がせた外着用の服を拾い上げ、シルクは顔を赤くした。
「後ろ。向いてて!」
そう言うと急いで服に袖を通す。
今更後ろを向いても意味がないと思いながらも、
リヴはクスリと笑って後ろを向いた。
「一応俺も成長期の男子なんだけどなー、」
後ろを向きながらも背後のシルクに話しかけるリヴ。
その言葉は何を意味するのか。
それがわかってしまったシルクは目を見開き、
そしてどうしようか悩んだ末、
「リヴ、もういいわ、こっち向いて?」
後ろを向けと言ったりこっちを向けと言ったり。
いつも通りのわがままシルクに戻り、なんだかほほえましい光景だった。
そしてリヴが振り返ると、
もう終わりよ、とぽそりと呟きながらシルクはリヴに口づけた。
本日何度めだろうか。
シルクは自分からばかり口づけをしている事に気付いた。