永遠の花ことば*完結*
シルクはリヴにつかまりながら、頬を大きく膨らませた。
「もう、!リヴの馬鹿!終わりって言ったのに!!」
しかしその言葉はいつものシルクよりも弱弱しく、
照れている様子だった。
そして同時に、リヴがなんだか余裕そうなことに対して怒っていた。
自分だけ必死で、なんだか悔しかったのだ。
「ごめん。」
そう申し訳なさそうに言いリヴはシルクの髪をすいた。
シルクが怒っているのは、自分が少しやりすぎたせいだと思っていた。
しかし実はそうではなく、もっと可愛らしい理由だった。
もちろんリヴだってすべてシルクが初めて。
シルクが悔しく思う理由なんか一つもなかった。
「もう、これからは駄目よ!」
そう言って抱きついてきたシルクに思わず笑みがこぼれたリヴだった。
「わかりました、お姫様。」
そう言って手の甲ではなく唇にキスをしたリヴをシルクは怒る気にならなかった。