永遠の花ことば*完結*
結婚の話で来ていたことを知らなかったのはシルクだけ。
城にリヴを置いておけば、
結婚の話をされた後にリヴに会わなければならない。
そしてその話を、リヴにしなければならない。
少し型からは外れたが、今回はミリアーネ達の思惑通りとなってしまったのだ。
「そういうことね。
でも私がリヴと会えなくなっても、アスリ様と結婚するわけではないわ。」
シルクだって城のおじ様たちに負けているわけにはいかない。
きっと王位継承が近づくにつれ、
リヴと会える回数は減るだろう。
「はぁ…そうね、シルクちゃん、もっともだわ。
「でもそんなわがまま通用しない。でしょ?」
わかってるわ、そんなこと、と付け足し、シルクはミリアーネを見た。
どうせならミリアーネが王位を継げばいいのに、とシルクは思ってしまった。
「うーん…まだ少し時間がかかるわよね、
わかったわ、とりあえず、結婚の話、頭に入れておいて頂戴。」