永遠の花ことば*完結*
シルクはばれたか、といった表情でそっぽを向いた。
隣のリヴはお城の仕組みなんか何もしらないので、
ぽけーっと首をひねっていた。
「ごめんなさーい」
と、おどけた様子で舌を出して笑うと、
ミリアーネは怒りながらも、
「次はちゃんと、よ?」
とゆるしてくれた。
そして、これぞ本題!とでも言うように、
どこからかティアラを出してきてシルクの頭にのせた。
「これよこれ!王族の証!」
するとリヴが目を輝かせ、
シルクをじーっと見つめた。
そして何を思い立ったか、シルクを抱き寄せ、
「シルク!似合ってる!!お姫様みたいだ!」
なんていうものだから、
シルクは照れ、ミリアーネはシルクを呼び捨てしたことと、姫みたい、という言葉に怒っていた。
ミリアーネがリヴに喝を入れようとしたところで、
シルクは火照った顔を隠しながら、
「あの国境に行ってくるわ。」
と言い、そそくさとリヴの手をとり走って行った。