永遠の花ことば*完結*
「ははっ、そうだな、シルクの言うとおりだ!
ミリアーネ様、少しシルク様と2人にしていただけませんか?」
アスリはそういうとミリアーネの返事を待たずにシルクの手をとった。
そして軽く頭を下げると、
シルクを引っ張って客間から出て行った。
「ちょ、どこに連れてくのよ!!」
シルクは少し痛いくらいに掴まれた腕を振り払おうとした。
が。
その必要はなく、アスリはすぐに手を離した。
「シルク、あのリヴって奴との関係、
詳しく教えてくれないか?」
シルクはビクリと肩を震わせた。
今日、結婚の話をして、
現実的なが決まれば、
リヴの事は自然に忘れられると思っていた。
しかしやはりそんな簡単なことではなかった。
リヴという名前を聞くだけで、
瞼に焼き付けられたリヴのいろいろな表情。
それを思い出すだけで涙があふれそうになる。