永遠の花ことば*完結*
シルクはうっすらと浮かんだ涙を隠すように、
したを向いて話した。
「リヴは、私の笑顔の花なの。
私は、リヴがいなきゃ…
ふっ、ぁ、ごめんなさ、…泣いてない、から。
少し待っ、」
シルクは顔を両手で覆いながら言った。
結婚をするということは、一生リヴに会えなくなるということ。
その事実を突き付けられたシルク。
覚悟はできていたはずだった。
けれどリヴとの思い出が、脳裏に浮かんできてしまう。
「シルク…
俺、シルクの事、好きだ。
そりゃ、ミリアーネの事もすごい綺麗な人だと思った。
けど!
シルクの事、幸せにするから、
俺と、15になったら結婚してくれないか?
返事は、まだいいから、俺とのことも、真剣になってほしいんだ」
そう、アスリは5年前からシルクが好きだった。
誰にもしられていないことだが、
アスリにシルクとの結婚話がもちかけられた時は、
自室で一人とても喜んでいた。