永遠の花ことば*完結*
「すっごく久しぶりね…リヴの家!」
そう言ってリヴの家の扉をコンコンと叩くシルク。
「はいはい、なんでしょう」
そう言いながら気だるそうに出てきたのは、
リヴの兄、ルキだった。
「シルク!!」
シルクの正体を知っても、決して態度を変えなかったあのルキ。
あの頃はまだ15だったが、今ではもう立派な大人になっていた。
「久しぶりね、ルキさん!」
そう言ってあの頃より大人になったシルクは満面の笑みを見せた。
リヴとシルクはあの日に戻ったように、
手をつないだまま家の中に入った。
「兄ちゃん、昼ごはん、シルクの分もある?」
リヴはそう言ってテーブルにあるお皿を覗き込んだ。
あの頃と同じで、ルキは料理が上手だった。