永遠の花ことば*完結*
「ん~、おいしい!
やっぱルキさんの料理はおいしいわ!」
そう言いながらもぐもぐと口を忙しなく動かすシルク。
「いつも城で良いもん食ってんだろ。」
素っ気なく返すルキだったが、実はとても嬉しがってたりするもので。
そういうところはリヴと似ていた。
そんなツンデレな発言には、誰かのおかげで慣れているシルク。
華麗にルキの事をスルーして、
「ねぇ、リヴ、私、夜星が見たいわ。」
そうリヴに笑いかけた。
幼いころに見た、リヴの家の屋根に上って眺める星はとてもきれいだった。
「ん、わかった。」
チラッとルキのほうを見ながらそうシルクに返事をすると、
ルキに睨みつけられた。
自分の目の前でイチャつくなとでもいいたいのだろうか。
「夜は少し冷えるから毛布持ってけよ。」
少し腹を立てた態度をとりながらも、
気遣いをしてくれるところは昔とちっとも変わっていなかった。
そんなルキの様子にシルクは幸せな笑みがこぼれた。