永遠の花ことば*完結*
「私は…ずっと、我慢していたのに!
本当に、貴方はずるい人だわ…!!」
そう言って、シルクはリヴに抱きついた。
感触を確かめるように、
リヴの頬に手を這わせる。
「ごめん…」
リヴも涙を流しながらシルクの髪を撫でる。
その様子を見ていたミリアーネは、何も言わずに城の中に入って行った。
城に戻ったミリアーネは複雑な心境だった。
今日だけ、今日だけと、
2人を掛け合わせても、もうきっと2人は会えないだろう。
それならば、2人をずっと引き離したほうがよかったのではないか。
悩んでも悩んでも答えは出ない。
しかしそんなミリアーネとは裏腹に、
2人はとても幸せな最後の刻を過ごした。