永遠の花ことば*完結*



優しく2人を撫でる風。


ただ一瞬でも、2人は今日がシルクの誕生日だということを忘れていた。



「リヴ…っ、

私は、貴方がいたから、ここ、まで…っ」



そう言うと、シルクはリヴを見つめた。

そしてそっとリヴの頬に口づけをすると、



「幼い時に悩んでいた時も、

お父様とお母様を亡くした時も、

涙が止まらなかった時も。



いつも私に笑顔を与えてくれたのは貴方、だったわ…」



---貴方は私の笑顔の花。



「シルク…俺、シルクの事、ずっと好きだから。

あの日言ったこと、嘘じゃない。


ずっとずっと…!」



そこまでリヴが言うと、シルクはリヴの唇にそっと口づけた。



「私も、ずっと、この気持ちは永遠よ…っ」



シルクの言葉に、リヴは涙で濡れた顔でくしゃりとほほ笑んだ。



そしてもう一度、2人はそっと唇を合わせた。





< 79 / 180 >

この作品をシェア

pagetop