永遠の花ことば*完結*
優しく2人を撫でる風。
ただ一瞬でも、2人は今日がシルクの誕生日だということを忘れていた。
「リヴ…っ、
私は、貴方がいたから、ここ、まで…っ」
そう言うと、シルクはリヴを見つめた。
そしてそっとリヴの頬に口づけをすると、
「幼い時に悩んでいた時も、
お父様とお母様を亡くした時も、
涙が止まらなかった時も。
いつも私に笑顔を与えてくれたのは貴方、だったわ…」
---貴方は私の笑顔の花。
「シルク…俺、シルクの事、ずっと好きだから。
あの日言ったこと、嘘じゃない。
ずっとずっと…!」
そこまでリヴが言うと、シルクはリヴの唇にそっと口づけた。
「私も、ずっと、この気持ちは永遠よ…っ」
シルクの言葉に、リヴは涙で濡れた顔でくしゃりとほほ笑んだ。
そしてもう一度、2人はそっと唇を合わせた。