永遠の花ことば*完結*
そうして現れた、何代も昔の女王が纏っていたズボンのドレス。
赤と金で繕われた豪奢なマントをなびかせ、
シルクは王となった。
「新国王様!万歳!!」
そう一人の国民が大きな声で言うと、
口ぐちに国民たちは騒ぎだした。
「新国王!シルク女王様!万歳!!」
「フィルミスクの新しい王だ!」
そんな歓声が飛び交う中、
シルクはリンと澄ました声で言った。
「ガイス様、本当に、今までありがとうございました。
これからも私をよろしくお願い致します。」
一瞬国民がシン…となった後、どこからか口笛が吹いた。
そしてまたもフィルミスク王国は大きな歓声に包まれた。
フィルミスク王国が設国してから2人目の女王。
前代の女王はとてもよく国を治めた。
その話はシルクの代でも今なお語り継がれているほど。
そんなこともあり、女で王となったシルクには国民の期待が大いにかかっていた。