永遠の花ことば*完結*
シルクは着替えをする部屋に戻り、一息ついていると、
またも来客が訪れた。
「成人おめでとう、シルク。」
そう言って入ってきたのは、
シルクの婚約者、アスリ、と…
「おめでとうございます、シルク様、
とっても素敵でしたわ!」
その妹、ユンリだった。
2人とも、祝いの場に相応しい、シルクに負けないほど豪奢な服を着ていた。
しかしシルクはその2人を見て、少し複雑な心境になった。
「シルク、着替えは終わっているようだね、
行こうか。」
そう言って、アスリは二コリと笑い、手を差し伸べ、
その手をシルクはゆっくりと握り、立ち上がった。
シルクの顔を見るとアスリは優しく微笑んだ。
「あーら。見せつけているのかしら?」
ユンリはそう言って頬を膨らませて拗ねて見せた。
しかしそのあとにクスクスと楽しそうに笑い、2人の背中を押した。