永遠の花ことば*完結*
シルクは祝福のパーティーが行われているところへつくと、
他国の大臣などにすぐに囲まれた。
「成人、おめでとうございます。」
本日何度目の言葉だろうと思いながらも、
愛想笑いをしてお礼を言う。
そしてパーティーの主役、シルクは、
皆の前で祝いの酒を一口飲み、御礼の言葉を発した。
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「ふ、ぁぁあ、眠い…」
夜遅く…というよりは、真夜中。
シルクはやっと化粧を落とし、楽な服に着替えていた。
その疲れが、自分が王になったという実感。
これからは、国の仕事が山のように入ってくるのだろう。
ガイスが今まで自分のためにしてくれたぶん、
シルクは気負ってがんばらなくてはならないと思っていた。