永遠の花ことば*完結*
いつまでこんな上辺だけの生活が続くのだろう。
シルクはときどきそう考えることがあった。
「ん…そうね、来年までにはちゃんと決めなきゃいけない、わよね。」
アスリはそっとシルクの手に自分の手を乗せた。
そして少し力を入れると、シルクの目を見た。
「なぁ、俺、このままじゃシルクに無理強いしちゃいそうで怖いんだ。
少しずつで良い。
俺と結婚してからでもいいんだ。
俺じゃ、駄目…かな、」
アスリは少し気弱に、しかししっかりとシルクの目を射ぬいていた。
そんなアスリの強い瞳に、
シルクの心は揺らいだ。
「私、は、」
立ち上がろうとした瞬間、シルクの視界はぐらりと揺らいだ。
倒れそうになったところを、間一髪でアスリが抱きとめた。