永遠の花ことば*完結*
リヴとシルクの恋情はゆるされていなかった。
シルク一人のわがままで、
今まで周りがしてきてくれたことを無駄にすることなど、
シルクにはできなかった。
「足がしびれたわ。
おりて頂戴。」
いろいろなことを考えてしまい、
涙がこぼれそうになったシルクはリヴに顔を見られまいとそんな台詞を吐いた。
リヴの驚き、少し悲しげな表情を見たシルクは少し焦った。
「それに、一緒に横になりたかったの!」
そう言って、少し赤くなった顔と、涙があふれた瞳を隠しながらリヴに抱きついた。
しかしリヴは、シルクの赤く染まった頬と涙が浮かぶ瞳を見てしまった。
シルクはそのことを隠していたようだから深くはふれなかった。
「そいえば俺たちって、ここで初めて出会ったんだよな」
シルクの嫌いな敬語を使うのをやめて、
シルクをぎゅっと抱きしめながらリヴは言った。
2人が初めて出会ったのは8年前。
暖かい春の日だった。