永遠の花ことば*完結*
「…ありがとう。」
シルクは自分の額に手の甲を乗せて言った。
確かに自分の体は熱い。
無理をしすぎていたのか。
「今日は、帰るよ。
しっかり体を休めて。」
アスリはそれだけ言うとシルクの部屋から出て行った。
それと入れ替わりのように、宮女が入ってきた。
「ありがとう、エマ。」
ベッドの近くにある机に、宮女、エマは果物を置いた。
そして深めの皿に少しとりわけ、
フォークと一緒にシルクへ手渡した。
シルクは起き上がってお礼を言うと、エマに話しかけた。
「最近、私、無理しているように見えるかしら?」
シルクがそう問うと、エマは少し困った顔になった。
そして言っていいのか、とためらうように、
ゆっくりと口を開いた。