永遠の花ことば*完結*
「正直、私には、シルク様が成人した時からずっと無理しているように見えます。」
その言葉を聞いて、シルクは対して驚かなかった。
確かにそうだったから。
リヴとも会えなくなり、
アスリやユンリ、ミリアーネや、城にいるみんなに迷惑をかけないように、
王としてもっとしゃんとしなくては、と思い続けてきた。
やはり無理がたたったのか。
慣れたころに疲れがでる、ということか。
シルクは一人で納得した。
「私ね、リヴという恋人がいたの。」
今はどうしているかわからないけど、
と、付け足して、シルクはエマに自傷の笑みを向けた。
エマはシルクが城の中でも信頼している少ない宮女の一人だ。
他の人を信頼していないわけではないが、
自分より4つ上のエマは、いつも的確なアドバイスをくれる。
「知っていましたよ。」
エマはクスリと笑いながら言った。
城の者には内緒にしてあったことを知っていたと。
エマはさらりと言ってのけた。