永遠の花ことば*完結*
「あぁ、そのことなら。
私がリヴさんと幸せになりますから。
ご安心を。」
人差し指を立て、ニヤリと笑って。
「は!?ユンリあいつと恋仲なの!?」
アスリはあまりの驚きに椅子からガタリと音を立てて立ち上がった。
ギクリ、と顔を一瞬ゆがませたユンリ。
しかしそんなユンリに気づいていない様子のアスリ。
それを確認すると、ユンリは見栄をはって言った。
「あ、当たり前よ!
この間も一緒にランチをしてきたわ!」
ユンリは一旦ここまで言ってしまったら後には引けない性格。
少し危ないと思いながらも、言ってしまったものは仕方がない。
「え、じゃあ、シルクの事は、もう…?」
ユンリは嘘をついた。
前に昼を一緒に食べたというのは嘘ではない。
が、ユンリが勝手におしかけただけで、
決して恋仲などではなかった。
そしてその時身にしみてわかったこと。
リヴもまた、シルクの事がまだ好きだということ。