永遠の花ことば*完結*
アスリはユンリの言葉を聞いて、
不思議とリヴに対しての怒りを覚えた。
自分には関係ないといえど、
自分の好きな人はまだリヴの事が好きなのだ。
なのにそのリヴはと言うとすでにユンリと恋仲だと言う。
「…ユンリ、俺、明日からシルクに振り向いてもらえるように頑張ってみる。」
幸い、グーワナ城からフィルミスク城まではそこまで距離はない。
やる気と気合があれば毎日通うのも難しくはないはず。
アスリはそう考え、ユンリにお礼を言うと自分の部屋に戻って言った。
「どう、しましょう…
嘘ついてしまったわ…
リヴさん、ごめんなさい、
でも、私も、リヴさんを振り向かせるために頑張らなきゃ。」
ユンリは一人、部屋の中でそう呟いて窓の外を眺めていた。