永遠の花ことば*完結*
アスリはどちらかと言えば努力家の方だった。
シルクの笑顔が見たくて、自分にできることはなんでもしてきたつもりだった。
「シ~ル~ク~、今日はまだ寝てなきゃ駄目だって!
何のために俺が栄養たっぷりの特製ジュース作って来てやったと思ってるんだよ!」
アスリはずかずかとシルクの仕事部屋に入るなり言った。
その手には、淡いオレンジ色の液体が入っていた。
「え…あ、でも、もう治ったわよ。
昨日はありがとう、アスリのおかげよ?」
シルクはにっこりとアスリに笑顔を向けると、
また山のような書類に目を通し始めた。
しかしそんなシルクを見て、
最近クセになりはじめているため息をついて言った。
「だから、まだ本調子じゃないだろって。
仕事しなきゃいけないのはわかるけど、
もう少し休憩も取らなきゃいけないよ。」
アスリはフィルミスクに来ればシルクの心配ばかり。
シルクは自分のせいで最近アスリがため息ばかりついていることに気が付いていた。