狂愛の鳥籠
五滴
『知らない…。貴方なんか…知らない!誰なの!?』
「…」
知 ら な い。
彼の心に宿る何か。
『知らない!知らない!!知らない!!!貴方は何なの!?』
「…リオ…?」
何故だ?リオ。
僕は君をこんなにも愛しているのに。何故だ?
震える彼の声。
強く叫ぶ彼女の声。
『私の名前を呼ばないで!私をここから出して!!』
彼女は、自分の恋人の記憶のみを、頭から消したのだった。
『…自由にしてっ…お願い』
「…」
知 ら な い。
彼の心に宿る何か。
『知らない!知らない!!知らない!!!貴方は何なの!?』
「…リオ…?」
何故だ?リオ。
僕は君をこんなにも愛しているのに。何故だ?
震える彼の声。
強く叫ぶ彼女の声。
『私の名前を呼ばないで!私をここから出して!!』
彼女は、自分の恋人の記憶のみを、頭から消したのだった。
『…自由にしてっ…お願い』