Cutie Blonde*頬に白ホイップ*
* * *


「お待たせしましたっ!」

「あ、ううん。おかえり。」

「はいっ。」


にっこり優しく微笑まれるのには…どうしても慣れない。一瞬だけドキッと心臓が音を立てる。


「あ、チャコさんにミルクティー淹れてもらったんだ。ひなちゃんもどうぞ。」

「ありがとうございますっ!」


朝比奈さんの目の前に座り、ペンとメモを右の方に置く。
そしてゆっくりカップを取った。


「いただきます…。」


カップにそっと口をつける。
ふわりと、ミルクティーの甘さが口の中に広がる。


「美味しい…。」

「あれ?あんまり飲まないの、ミルクティー?」

「あ…えっと…こうしてあまりゆっくりお茶を飲んだりってこと…最近なくて…。」

「そっか。じゃあゆっくり味わって。
僕もゆっくり味わうから。」


そう穏やかに言葉を紡いで、朝比奈さんもカップに口をつけた。
優しく目を細めてミルクティーを味わう朝比奈さんは、どこか『ホワイトスノー』を食べていた時に似ているような気がする。

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