砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
手摺りにヒジをかけ
駅前で会話を続ける、
さっきすれ違った子達の姿を追う
売店の前では
近場に高校でもあるのか
デカいスポーツバッグを持った集団
「 アズ
… そろそろさ
電池、切れそうだからこっち来い 」
プツリと電話を切り、そのまま待った
少しして 横に靴音
人の体温と、アズの香り
猫みたいに
手摺りに手を揃えて置いた動きと
やけにメンズテイストな
その服装とのギャップ
肩に思わず
手を回しそうになって ―――
慌てて、自分も手摺りに腕を挙げて
そこにアゴを置き ごまかした
「 ―――― それで? 」