砂場のロケット 〜キミと見る群青〜



おしゃれや、恋や

日々全てをそれに傾け、心を揺らし
この街をはしゃぎまわる女の子達


その街の、一番高い場所で ―――


引き伸ばされた写真
店先から聞こえる歌


それなのに
当の本人が過ごしたそんな日々は
あまりにも、短い


…… だから、切ないのかな

アズ、お前の声は




少し、…泣きそうになって

アズの事を 温めてやりたくて
俺っぽく、かなり軽い感じで
その細い肩に、腕を廻して引き寄せた




「 ――― ほらさ!

RELIEFなんか特によ
戦闘する時、声出し基本だったべな 」




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