砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




歩道橋と、道路を照らす水銀柱


すぐ真横に
俺を見つめる、好きな奴の顔


濃いオレンジから、下に向かって、
グラデーションが薄くなってく
ティアドロップ型のサングラス




あの熔ける様な碧が見たくて ―――


それをゆっくり、外した




「 ―― 服とかなら

サイズ大体わかるし、希望言ってよ
雑貨系とかなら、新宿まで行けば
二十四時間の所あるしさ 」


半分、適当に言ってる




本当に買いに行く、行かないじゃなくて

… " アズが俺を見ている状態 "に
体中が、脈打ってて




――― 最近は、この街も

吉田さんも
BQの皆も、良い人ばかりで


… そりゃ確かにヘマすれば
駅前で見た、あの部下みたいに
怒鳴り付けられる事はあるけど ―――




長いマツゲ


… 答を考えてる、ゼリーみたいな瞳


―― こんなに隙のある状態なら

前ならすぐに、塞いでいた唇




" 東京サイコー!!"って叫ぶ
アホな自分が、頭の中で 暴れてる…




「 ――― ある! 欲しいもの 」




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