砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




柵を掴みながら


賑やかな女の子達に代わって増えて来た
この街を形作っていた人々が駅に向かう
少し怠そうな歩みを見つめる


「 ――― アズさ…


俺が、やっぱり、監督めざすのやめた

――― とか言ったらどうすんの? 」


「 ? 
淳が、決める事なのに、"どうする?" 」




「 ――… はい そうですね… 」


苦笑いが浮かぶ


場所、年齢、性別
相手にカレシやカノジョが、居る居ない


人を好きになる事に、条件なんか要らない


好きになるだけなら、"自由"だ


… でも、そばにいる為には ――――




でも、これは、俺の"夢"

誰にも言えず燻ってた、
ずっとやりたかった事


確かに、動き始めたきっかけはアズ


だけど ―――――――




「 なあ… アズ 」


「 うん 」



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