砂場のロケット 〜キミと見る群青〜



アズが途端に
少し恥ずかしそうな顔で、下を向く


「 … わ、わけわかんない事したって
すぐ、思ったから…

少ししたら帰るって
メールは、もう、した… 」


「 …偉い 」


アズの頭を
笑いながら、ガシガシ撫でる


「 …それにさ
女の子は それ位のが可愛いぞ
"全て悟ってます"ってんじゃ…


―― お前さ
卒業式の事だけで、あの子達に
ヤキモチ焼いたんじゃないだろ


… 青山がユカちゃんに
何か、特別な事でもしたのか? 」




アズは驚き、俺を見る




「 … なんで、わかるの?! 」

「 アズが女の子だからに決まってる 」


「 ……… 」


鉄柵に背をかけ、しゃがんだまま
タバコに火をつけた




… 今度は、アッサリと着火




青白く上がる煙の、その行方を追う


光を落とし始めた、地上に星に代わり
瞬き出したのは、天上の星 ―――



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