砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
―――… 俺の返答に
笑い出した声を聞いて
やっと、嫌な音を立て引いていた
自分の血の気が甦って来る
「 桃太郎じゃないよー
アズ太郎だよー 」
「 …じゃあアズ太郎さん
なんか若干さ
パーティーメンバー
違う気がするんですがどうなの? 」
「 …淳って
こういう話しても、変って言わないね 」
「 ペリーのカッコの
妖精見たとか言ってる人に
今更なに見た言われても… 」
「 あ、あれもホントに見たの!! 」
「 だから嘘だろとか言ってないべな
――― ちょっと止まれ アズ 」
「 は、はい 」
パーカーに隠れている指を探して
袖から無理矢理引き出し、手を繋ぐ