砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 もう、自分の中で
おさめた事だから いいの 」
笑うなアホ
「 ――… 一晩
一緒の部屋にいたのにか 」
「 うおおお?!
な、何で知っていますか?!
…ユカちゃん…じゃないか
じゃあトオヤ?! 」
「 …まあ、そんなとこ 」
「 抱っこしてもらって
朝まで一緒に寝てたよ
朝は一緒に、お風呂入った 」
「 ――― 風呂?! 」
「 うん 」
「 …風呂まで一緒に入って…
何もねえとかよ… 」
イラつきながら
タバコに火をつける
「 んーん
…会った頃は、体中洗ってくれてたし
リュウジにとっては
きっと何でもない事なんだよ 」
「 それは無いから!
――― だから手、出してるだろうが 」
「 …… なら
少なくとも
昔の… " あずる "のが
好きって事だよ 」
「 … それで、次にユカちゃんか…? 」
「 ひ 」
「 …… まあ
人のシュミとやかく言う気はないけど
…青山
ユカちゃんに何、特別な事したって? 」