砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
真木がこっちを向いて、ニヤリとする
「 …そっちの一瞬ガク然男は
さすがに経験則で
意味が判ったみてえだな
あのな、灰谷
スカイブルー、小春日和の穏やかな日に
こんな話は何かもしれないが…
―― そんな魔王な男に
ホンキで抱かれた翌日に
あのアズルがアッサリ
起きて来られると思うか?
しかも、朝食まで作るとかよ 」
灰谷がガバッと、ソファから跳び起きた
真木はゲラゲラと笑って
灰谷の額にデコピンする
不意を付かれて、その体がうずくまった
「 … クソガキ 」
真木は笑って、
ソファの背に投げてあったコートを
ハンガーにかけて、タンスに仕舞い
次には俺の顔を見て
「 …クソガキはオメエもだよ 」
…… ホッとして、笑ってた 俺