砂場のロケット 〜キミと見る群青〜



「 … 男目線で見るとさ


―― リラがヒロトを
好きだってのは、わかった


だけど何か、譲れない位に
リラに良い部分あれば別だけど
男に理解出来る、彼女のいいとこ
そういう描写は、全然無かったし


ヒロトがあの無茶苦茶な主人公選ぶって
かなり有り得ないぞ?


俺だったら地味でも、もう一人の
ヒロトをずっと想ってる子の方を選ぶ 」


「 …ハルトも
…最終回見て、鼻で笑ってた… 」


「 だろ? だってよ ―――― 」


「  …うん 」




――― 現にアズ

俺を選んでないべな




そう、言いかけた




" 女子高生・美少女モデルのリラ
そんな彼女に想われる
サラリーマン、ヒロト "


このリラの言動がかなりイタくて
だからストーリーが、
怒涛の展開になるんだけど


… なんか、自分見てるみたいで
嫌だったんだよな


自分の気持ちだけで
周りの迷惑気にせずに、突っ走ってさ




それに比べるともう一人の
ヒロトの昔の彼女は
凄くいい女で ――――


… 立ち位置似てんだよな
俺と、……… あいつと



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