砂場のロケット 〜キミと見る群青〜







「 は?!
妹までなのかよ!何なんだ?! 」




真木は笑う


「 …オレなんかは
" 学生の代表みたいなヤツ "とか
よく言われてたけどさ


青山は、こう…

白馬に乗った王子様
ってのとはまた違って

"闇を背負った、亡国の王"っつか 」


「 …"魔王様"だべな 」


「 ただの魔王様なら
こんな周りに、人集まらねえよ 」


「  …そりゃ…そうか…  」


「 "いつもの日常"に
滅多にいないタイプなんだよな

だから女の子は
気になって仕方ねえんだろ

――― ヤツ本人の性格に、
親から受け継いだモノも相俟って

生まれつき
強烈に人を引き付けるモンがあんだな

きっと 」



「 …そういえば
何か俺の素性みたいな事は
皆詳しく、ご存知みたいだけど
こっちは全然知らないぞ?
ずるくないか?! 」



< 274 / 569 >

この作品をシェア

pagetop