砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 は?!
妹までなのかよ!何なんだ?! 」
真木は笑う
「 …オレなんかは
" 学生の代表みたいなヤツ "とか
よく言われてたけどさ
青山は、こう…
白馬に乗った王子様
ってのとはまた違って
"闇を背負った、亡国の王"っつか 」
「 …"魔王様"だべな 」
「 ただの魔王様なら
こんな周りに、人集まらねえよ 」
「 …そりゃ…そうか… 」
「 "いつもの日常"に
滅多にいないタイプなんだよな
だから女の子は
気になって仕方ねえんだろ
――― ヤツ本人の性格に、
親から受け継いだモノも相俟って
生まれつき
強烈に人を引き付けるモンがあんだな
きっと 」
「 …そういえば
何か俺の素性みたいな事は
皆詳しく、ご存知みたいだけど
こっちは全然知らないぞ?
ずるくないか?! 」