砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




「 大学の合コンやら飲み会で

オマエ、元が体育会系だから
先輩から言われると断れないし
かなり女慣れはして行ったけど…

特定で付き合ってるヤツは
あまり、見た事なかったしな



岡田が言ってたみたいな事は中学生とか

情報量がスゴい今時
ヘタすりゃ、小学生からやってるぜ? 」




「  ……  」


無言で、遠い目をする青山
池上と梅川さんが、思いきり吹き出す




「 現にホラ ――――

入ってすぐの頃に、英文のリエ
青山コクられて、付き合ってたじゃん 」


「 … よく知ってるな 」


「 顔が可愛くて
一年の中で、人気あったからな


当時 ――――

オマエと仲良かった林さん

周りはてっきり
あの人と付き合うのかと思ってたけど


途中から颯爽と現れたリエは
一応、カノジョの親友な 」




「 …… 嘘だろ? 」


「 ホント
当時、俺のカノジョに聞いたからマジ


" あんな有名なミュージシャンに
なるんだったら
フラずにいればよかった〜 "って
エアラインの制服着て
まだ言ってるらしいぞ 」




「 リアル過ぎるなあ… 」

梅川さんが、笑いながら息を吐き
池上が ポツリと呟いた




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