砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 だから最初は
"世界系RPGの少女風"
次には"堕ちた天使"
『絵みたいに見られる存在』を演出した
絵に嫉妬する女の子は
そうそう居ないからね
――… でもここで
真木だけは心配してた
ある問題が、起こったんだ 」
「 … 問題? 」
「 プロモにアニメ使った時もあって
それがまた、良い出来でさ
… 一部のニーズに
夢を与えすぎちゃったんだ 」
「 …… 一部? 」
「 だから深夜に生アズ状態、
プロモ撮ってる、裏側も見せた
こんな事するのは不粋だって
かなり叩かれた部分もあったけど
… それはきちんと、現実と空想の
間を取って見ている人達の考え
"おいおい
アズルンは生きた人間なんだし
これは全て、作り物なんだよ"って
どうしても言わないといけない状況に
実は、なってたりしてたんだ 」
「 ――――… 」
「 それでもあれは
素のアズルンとは全然違うし
… "映画の登場人物な
普通の女の子"を意識して撮った
これを認められない人達は
すぐに離れて行ったし
男女ともに、好感を持つライン
かなり皆で考えたよ
当たり障りないともいうけどね
―― でもやっぱり
総じて男性からは
一気に人気が上がって
女性層からは、叩きが始まった
だから次には、甲冑着て貰ったんだ 」
「 ――… あれ
ある意味唐突なコンセプトで
不思議に…思ってたけど…
何でそれと甲冑が、関係あるのよ…? 」