砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 …それじゃ全部リアルじゃなきゃ
駄目って事にならないか 」
「 違えって
フィクションでも
イイのたくさんあるじゃん
そこに作者のキモチや体験が入って
生き物になって行くんだと、オレは思う
ジャンル違うけど、ピカソなんかもさ
デッサン目茶苦茶上手いだろ
あんな感じ 」
「 …… 意味は、わかった 」
「 まあ、こんな話も最後な
―― これからはオレも、弾く側になるし
自分の事になると
見えなくなるのが人間だからよ
つか見ようぜ
アズルの、クリスマスのヤツ 」
「 あ、 ああ… 」