砂場のロケット 〜キミと見る群青〜



「 ―――… 思い出していないならいい

ただ、様子を聞く限り
もう時間の問題だね 」


「 … だから、何の話してんだよ 」


「 ―――… へえ?
梅川も青山も、話していないと見えるね

…… お優しい事で 」




「 ――― ハルト? 」




「 俺も馬鹿だったって事さ

…… 思い出したら最後
ルウは、俺に会いになんか来なくなる
顔も見たくないだろう




――― まあ
キミ達は新しいお船に乗るし
俺はGlobalに残るつもりだから
縁も近々切れて行くでしょう

… ちょうどいいね 」




「 ―――… なあハルト
オマエ ホントに
こっち移って来ないつもりなのか? 」




ハルトはニコリと笑い
口の端を上げた




「 … それに関しては
松田さんからお話を頂いた時に
キチンとお断りしたじゃない

何か誤解している様だけど

―― 俺はキミ達と馴れ合うつもりは
一切ないよ 」



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