砂場のロケット 〜キミと見る群青〜





「 突然何?
理由は 言ったでしょう? 」




「 …デカイ方が安心するとか

――― お前がそんな事さ気にするの
誰が信じるもんかよ…


何も理由がないなら…


あんな事があったGlobalじゃなくたって
何処へでも行けるべな 」




「 なぁに?
心配してくれてるの…?


――― むしろGlobalは

円満解決とは言えど
主要アーティストが抜けて行って
かなりの弱体化は予想せざるを得ない


むしろ、他を推す動きまで出て来た今
二の次になってたバンド側にしたら
都合が良いわけ


……… 使えるうちは従ってあげるよ

今まで通りにね ――――


城の主というのに
自分を誉めそやす者以外
認めなくなった女王の 鏡が割れる瞬間


その場で、見てみたいと思わない…? 」




「 ――… 例えがよく
判んないけどよ… 」




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