砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
・かくし扉




人影まばらな、始発


"待機は、本当の休みになるらしい"と
修旅が元、地元の京都だった三宅さんから
連絡をもらった




朝練に行くのか、車輌の端の方で
スポーツバックを足元に置いた
高校生カップルが一組
過剰にイチャイチャしていた




しかしよく見ると
彼氏の方は、微妙に気もそぞろ


彼女の髪を撫でてはいるけど
視線は窓の外の、朝焼けをジッと見ている




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