砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
―――… 強いな と、そう思った
それ位じゃないと
競争も激しく、色々とある世界で
やっていけないのかもしれないけど…
『 … 岡田さん デートはどうだったの 』
「 え? …ああ
――― アドリアナは、帰った 」
灰谷は、 軽い息だけで、返事をする感じ
あまり興味なさそうに
少し体を起こして
テーブルの上から、ストロー付きのカップ
俺がここに来る途中
ついでに寄って、買って来た
ファーストフード店のアイスコーヒーを
骨張った 長い指で 取る
「 その件とは別に、アズに会ったよ 」
一気に飲み干したのか
白いカップが、詰まる音を立てた
『 …元気だった? 』