砂場のロケット 〜キミと見る群青〜
「 苦しいときも、辛い時も
傍にいて、助けてくれたのは、みんな
―――… だから 」
「 …… そうだな 」
アズは立ち上がり 風呂場へと向かう
微かに聞こえていた、水の音が止まった
そして、玄関が 開く音
女の子達の賑やかな声が
その向こうの廊下を、遠ざかって行く
「 ボウズ!! 支度早くしろよ
―――… って
岡田 風呂まだだったか 」
胸元をはだけた
いつもとは違う、ラフな桜色のシャツに
黒のジーンズを履いた真木が
… マジでアズが言ったように
ちょうど、五分くらいで戻って来た
もしかして一緒にいる時は
それ以上離れないようにしてるとかか…?
「 … 今
アズが、お湯見てくれてる 」
「 クウヤー!!
Tシャツとかって、乾燥機何分? 」
「 一番右のボタン
適当に押しときゃ、勝手に止まんぞ! 」
「 だってこれ、前のと違うよー! 」
「 あ そうだった 」