砂場のロケット 〜キミと見る群青〜




「 "CheaーRuu"はね


デビューしてすぐ
"このジャンルは、日本じゃ売れない"って


批評家の方達の間では
もっぱらの評判だったんです 」



「 … そうなのか 」


「 メジャーなジャンルでは無かったですし
どちらかと言うと

洋楽を好んで聞かれる方々の
ニーズに合った感じで


――… 演奏が、上手過ぎたのもそうですね


そこが、適度に隙のある
『Azurite』さんの曲との違い


隙が無さ過ぎる演奏や楽曲は
マニアと呼ばれる方々しか
あまり、聞きませんから 」


「 ………… 」


「 マニアの方々は
アンダーグラウンドを
好む傾向にありますし


PC、ネットとか

だから良いと認めて貰えば
すぐに広まると思いがちなんですけど


携帯を活用する世代の方が
リアルの格子、繋がってますからね

きっかけがあると
爆発的な勢いで、広まりますが


マニアの方達は
宝物にして囲い込んでしまいますから
意外と、そうでもなくて ――――


だから真木さんは
インディーズレーベルを扱ってる
CDショップ


大官山や、下北


小さな、だけど
"CheaーRuu"の良さを
理解してくれそうな人達が
沢山集まる場所を シラミ潰しに
青山さんや、
スタッフと一緒に廻ったんです ――― 」




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